バドミントンが上手くなる方法とは?今すぐやるべき10個の思考法

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バドミントン上手くなりたい人「バドミントンが上手くなるにはどうしたらいいでしょうか?」

気持ちはわかります。本記事を読めば大丈夫です。

僕はバドミントンを20年以上やっています。1000人以上のバドミントンプレーヤーの関わってきたなかで、教えたことも教わったこともたくさんあります。その経験から、上手くなるためには技術的な知識よりも、「どう取り組むか=思考法」が重要だと確信しています。
本記事では、上手くなるために身につけるべき「思考法」を10個紹介します。

本記事を読むことで、
・明日からの練習の効果が倍増します。
・なにを優先的に取り組むべきか分かり、効率的に強くなれます。
・チェック項目として読むことで、あなたに足りないことが見えてきます。

✓本記事の内容

 

1万時間の練習よりも「上手くなる方法」を知ろう

「1万時間の法則」というのを聞いたことありますか?何事もプロレベルになるには1万時間必要という通説のことです。
1万時間をかけようとすると、

  • 仕事なら⇒8時間 × 200営業日 × 6年
  • 部活なら⇒3時間 × 300日 × 11年
  • アフターファイブで勉強なら⇒2時間 × 200日 × 25年

といった年月が必要になります。

これだけの年数の時間をかければ、確かに相当上達すると思いますよね。

「そりゃ1万時間もあったら、上達するよね。でもそんな時間はかけれないよ。。。」

そう思いませんか?僕も全く同感です。

世の中には、「上達したいなら、1万時間やってから言いな」と言ってくる人がいます。私は反対です。
私が社会人1年目の頃、よく職場の上司に言われたことですが、「もっと時間をかければできる、というのは思考停止そのもの」です。いかに限られた時間で達成するか、そこに面白さがあるのです。

1万時間なんてかけなくていいです。半分の5千時間で2倍の効果のある練習をして、残りの5千時間は、他のことに有意義に使うべきだと思います。
もしくは、そもそもそんな膨大な時間を捻出することができない人もいるでしょう。そういう人はあきらめなければならないのでしょうか。僕は違うと思います。
少ない時間であっても、効果的な練習を行えば、バドミントンは十分上達していくと思っています。

1万時間も練習しない。練習効率を上げよう。

 

まずは環境を整える

バドミントンの練習のノウハウ以前に、まずは環境を見直すことから始めましょう。ポイントは3つです。

  • クラブチームを探す
  • 師匠を見つける
  • バドミントンノートを作る

クラブチームを探す

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バドミントンが上手くなるためには、あなたが通うクラブチームはすごく重要です。今通っているクラブがあるなら、「メンバーの過半数があなたより強いかどうか」がひとつの判断ポイントになります。
もし過半数に満たないのであれば、クラブチームを移動することも検討した方がいいです。強くなりたいのであれば。

クラブチームでの練習は、ゲーム練習がほとんどです。つまり、ゲームのレベルがそのまま練習の質に直結します。なので、レベルの低いラリーにしかならない場所で練習していると、いざ大会で強い人に当たった時に勝てません。

とはいえ、いま通っているクラブチームが大切なら、例えば行く頻度を落としてみるとかもありです。

そうして、少しずつでいいので、強いクラブチームに積極的に参加するようにしましょう。

POINT 1
自分よりも強い人が多いクラブチームに行こう。

 

師匠を見つける

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師匠の存在は、いつだって重要です。バドミントンについて、いろんなことを教えてくれる人に出会えたら最高です。しかも無料。
バドミントンを教えてくれる人がいたらいいなー、と思いますよね?大丈夫です。師匠になってくれる人は、あなたの近くにいます。

身の回りで自分よりも強い人に、かたっぱしから質問しましょう。

  • ××が打てるようになりたいんですが、どうしたらいいでしょうか?
  • さっきの○○のときに、○○を打つのは良くなかったでしょうか?
  • △△が全然できないんですが、どんな感じでラケットを振ったらいいでしょうか?

みたいな感じです。
なるべく具体的に聞いた方がいいです。「アドバイスください」と言っていいのは高校生までです。相手も教えるプロではないので、具体的な質問じゃないと回答に困ってしまうからです。

そして、アドバイスをたくさんもらっているうちに、師弟関係みたいなものが生まれて、こっちから聞いてもいないのに、アドバイスをくれるようになります。
それこそが生きたアドバイスとなります。客観的に見て、優先度の高そうなこと、際立ってダメなところを直していくことができます。

POINT 2
師匠を見つけよう。師匠にしてしまおう。

 

バドミントンノートを作る

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バドミントンノートはつけてください。理由は単純で、人間は忘れる生き物だからです。
気づいたこと、受けたアドバイス、次回に改善したいポイント、いろんなことを書いてください。そして読み返す。
おすすめなのは、「大会や練習の後にノートを書いて⇒練習する前に読み返す」を繰り返すことです。
ノートとか用意するのだるいな~って思うかもしれませんが、そういう人はアプリを使えばOKです。
おすすめは、「Evernote」か「GoogleKeep」です。
まずは1年続けてみて、1年たったら読み返してみてください。自分でも驚くほどいいこと書いてありますから。

POINT 3
バドミントンノートは書こう。

 

練習の効果を上げる

ここからは、より具体的に練習の効果を高めるコツをお話ししていきます。
同じ時間練習するなら、その効果は2倍にも3倍にもしたいですよね。練習の効率をアップする方法は4つです。

  • 正しいフォームを身に付けよう
  • 筋トレはかなり効率がいい
  • 無駄な練習はなくて自分次第
  • 練習で意識することは3つまで


正しいフォームを身に付けよう

突然ですが僕はバドミントンが大好きです。なぜなら、ラケットを器用に扱えれば、フィジカルを補うことができるからです。小さいころからフィジカルが弱く、バスケットとか、サッカーとかは苦手です。
バドミントンはラケットという武器を使うわけですが、使い方次第ではものすごく速いショットや、正確なショットを打つことができます。
その根幹にあるテクニックはなにかというと、「フォーム」です。正しいフォームで打つことができれば、いいショットを安定して打てるわけです。
逆に、いつまでもダメダメなフォームでバドミントンを続けていては、いつまでたっても上達しません。
いいフォーム、身につけたいですよね?
きれいなフォームを習得するには、さっきお伝えしたみたいに、師匠にアドバイスをもらってもいいですし、Youtubeなどの動画から勉強することもできます。そして、フォームに関してはノウハウだけでなく、反復練習をして、体にしみこませることが大事です。
たとえば、試合でヘアピンを打つたびに、

「よし、ヘアピンを打つぞ~。まずは足を前に出して、足を着地させたら頭はお辞儀しないように胸を張って、背中全体でシャトルを運ぶようなイメージで・・・あ、ちなみに体幹を鍛えるとヘアピンが安定するんだよね、っていま試合中やん!」

とかいうことを考えている余裕なんてないんです。
ヘアピンを打つときは、頭が「ヘアピン!」と言ったら体が勝手に動かないと意味がありません。

POINT 4
正しいフォームを身につけよう

 

筋トレはかなり効率がいい

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僕は筋トレが嫌いです。大嫌いです。つらいし。でもやります。なぜならコスパ最強だから。
筋トレなんて、やりたくないですよね?でも大丈夫です。少しだけ生活に取り入れるだけでOK。
理想は毎日1時間くらいいろんなメニューをやるといいですが、毎日10分とかでも十分効果はあります。実際、僕は1日10分です。それでもものすごく効果がありますのでぜひ。
なぜ筋トレをすると練習効率が上がるのかというと、「1球でも多くラリーができるようになるから」です。
例えば、筋力が足りなくてクリアーが飛ばない場合、スマッシュをずごーんって打たれてラリーが終わっちゃうじゃないですか。もったいないですよね。もっとラリーができたら、1球でも多く練習ができるのに。
他にも例えば、足腰が弱くて相手のドロップが取れなかったら?それももったいないですよね。
筋トレをしておくと、もっといいラリーをできる可能性が広がります。ほかの人よりも1球でも多くラリーをできれば、その差はどんどん広がっていくでしょう。
僕がやっている筋トレは以下の3つだけです。

  • 腕立て伏せ
  • 腹筋
  • 懸垂

これらを1日1種目やってます。目的は、ドライブ、スマッシュ、ハイバックを力まずに安定して打てるようにすることです。実際に練習するときは、楽に打てるので、他の練習に集中することができます。

POIN 5
少しでもいいから、筋トレはやろう。

 

無駄な練習はなくて自分次第

自分強いと思っている人「いやぁ、レベルが低くて、練習にならないよ~。打ったショットが返ってこなくて、ラリーが終わっちゃうんだよなぁ。打ってくるショットも弱いし。」

→それ、時間の無駄なので帰りましょう。

自分よりも弱い人と練習するとき、そういう気持ちになるのはわかります。でも、そんな思考停止していたら、時間の無駄です。早く帰ってYoutube見たほうがマシです。
こういうときは「どうやったらその練習を有意義にできるか」を考えましょう。
例えば、

  • 打ったショットが返ってこない →相手が返せるところに打ったらいいじゃん。正確に狙えるもんなら打ってみ。
  • 打ってくるショットが弱い →難しいショットを練習するチャンスです。フェイントとかコースを狙う練習をしましょう。

といったところです。時間を無駄にせず、どんな状況でも自分のためになる練習に変えてください。
例えば僕なら、

  • スマッシュを打たず、クリアーやロブはすべて相手のコート奥の左右に正確に返球してみる。
  • スマッシュは必ず相手のバックハンドで構えているところに打つ(狙う)
  • いろんな場所から相手の前2点に落とす練習をする

といったことをします。あまりやりすぎると、それはそれで嫌がられるから、ほどよく。

POINT 6
その練習に意味があるかは、あなたの意識次第

 

練習で意識することは3つまで

やる気ある人「よぉし!ノートもいっぱい書いた!アドバイスもいっぱいもらった!あんなことや、こんなことや、いろんなことを知っているぞ!今日の練習では全部意識してイメージして、うまくなってやるんだ、ぞーーー!」

→それ、本当に全部できますか?

人間の頭が同時に考えられることは、3つまで。ということは有名な話です。バドミントンでも同じで、たくさんのことを考えながら練習することは、残念ながら「なにも考えないで練習すること」と同じです。
いっぱい勉強したら、すべて実践で試してみたいですよね?気持ちはわかりますが、ちゃんとポイントは絞った方がいいです。
練習とは、「体にしみこませる作業のこと」です。意識しなきゃできないことを、どんどん意識せずにできるようになること、と言ってもいいです。
すでに体にしみこんだこと以外は、すべて意識で補うわけですが、同時にできたとしても3つまでかと思います。僕なんかは、1,2個に絞っちゃいます。そうじゃないと、練習の焦点がぼやけてしまい、振り返ってみると「あれ、なにを意識しながら練習してるんだっけ?」となってしまうからです。
意識で補えるのは3つまで、というのは試合中も同じです。試合では、体にしみこんだことだけでなく、打つコースのバランスを調整したり、いつもよりもショットの打ち方を変えたりします。それらは意識で補うことになりますが、あれもこれもやろうとすると、なにもできません。なので、試合でアドバイスをするときも、されるときも、「試合中に意識することは3つまで」ということを心に銘じてください。4つ以上あるなら、1個捨ててください。ここは厳密にやった方がいいですよ。

POINT 7
練習(試合)で意識することは3つに絞ろう


ノウハウをインプットする

バドミントンのいろんなノウハウや知識を得る方法についてお話します。
あなたは練習するときに、はっきりと「今日は◯◯を練習する!」という目標を持って挑んでいますか?
もし、なんとなく練習していたら、時間がもったいないですよ。いろんなところから情報をインプットして、あなたの実力と化学反応をさせていくことが大切です。情報のインプット方法は3つです。

  • アドバイスはリアルタイムにもらう
  • プロのフットワークを動画で見る
  • 本、ブログ、動画教材を使う

 

アドバイスはリアルタイムにもらう

師匠を見つけましょう、という話は先ほど説明した通りです。ただ、次なる壁があります。↓

困っている人「師匠からアドバイスをもらうんだけど、たまに何を言っているのかわからないんです…」

カツオ「アドバイスはラリーの直後にもらいましょう」

師匠からアドバイスをもらうタイミングを気を付けるだけで、かなり効果が高まります。
僕もアドバイスをするorされる経験をたくさんしてきましたが、もうほんっとに何度も何度も経験してきたのが、「師匠の言っていることがわからない(伝わらない)」ということです。
バドミントンは動きのあるスポーツです。試合のあと、練習のあとから、「あのときがあーでこーで」と言われても、イメージがわきません。
なので、アドバイスをする人もされる人も両方が意識してほしいことがあるんですが、それは「そのときに言おう」「そのときにアドバイスをもらおう」ということです。つまり、ラリーが終わった直後ということです。

  • いま○○だったよね。○○に打った方がいいでしょ。
  • いまなんで××を打ったの?相手が下がり気味だから××の方がいいよ。
  • 狙いすぎだよ。いまの場面はいい所を狙ってミスするくらいなら、とりあえず落とすだけでも良かったよ。

みたいな感じです。
アドバイスする側は「そのときに言う」ことが大事ですし、アドバイスをもらう側も、師匠が「そのときに」アドバイスをくれるようにお願いするべきです。例えばコート外でアドバイスをもらったら、

できる人「わかりました。できれば次回同じことが起きたタイミングで、もう一度教えてもらえないでしょうか?」

という感じでお願いするといいですよ。

POINT 8
アドバイスは、まさに"その時"にもらおう

 

プロのフットワークを動画で見る

動画を見ると本当に参考になりますよ。めんどくさいという気持ちがあるかもしれませんが、これからの時代、動画から学ぶことは避けて通れないでしょう。最も動画から学んでほしいことは、フットワークです。なぜなら、フットワークはそこまで多くのパターンがあるわけではなく、一度学んでしまえば一生ものの財産になる可能性が高いからです。
逆に、フットワークがなっていないと、ラリーが長続きしないため、長い目で見ると練習の効率が悪いです。
おすすめはYoutube。プロの足運びをインプットしましょう。スローモーションで再生(もしくは何度も一時停止)して、「ここで右足をこのあたりに着地」「ここで左足をこのあたりに着地」・・・と細かく見ていくのがコツです。きっと、同じ動きをしようとしてもすぐにはできません。でも、イメージを頭にたたきこんで何度も反復練習していけば、必ず身につけることができますよ。
いろんな場面ごとに、フットワークは若干異なるパターンが存在します。できれば各パターンごとに、足運びをピックアップして、真似してみてください。
ちなみに、プロの動画を見るときは身長が同じくらいの人のを参考にするといいですよ。身長によって、足運びが若干変わるためです。2歩でいくのか3歩でいくのか、といったことです。

POINT 9
プロの足運びを動画で学ぼう

 

本、ブログ、DVD教材を使う

本、ブログ、DVD教材というアプローチもおすすめです。なぜなら、エリート選手(だった人)から言語化された情報を入手できるからです。動画からも学ぶことは可能ですが、動画を見る場合は「盗む」必要があります。つまり、気がつけないと盗めないわけです。その点、本、ブログ、DVD教材といったコンテンツの場合は、最初から「解説する」というスタンスで作られているため、分かりやすく習得していくことができます。このブログでは、本記事以外にもいろんなノウハウをご紹介していますので、ぜひほかの記事も見ていってください。また、おすすめの本やDVD教材についても別の記事でご紹介してきますので、読んでみてください。
いろんな形で情報収集していくのは時間がかかるため、手間に感じるかもしれません。ですが、情報をたくさん仕入れることで、あなたのバドミントンの「のびしろ」がぐーんと上がりますので、ここはサボらず頑張っていきましょう。

POINT 10
本、ブログ、DVD教材からも情報収集しよう

 

まとめ

「1万時間の法則」のとおり、1万時間練習しないと一人前になれないか?
僕は違うと思います。練習の"量"よりも"質"を高めるアプローチをしてもらいたいです。
そして、練習の"質"を高めるための10個の思考法を紹介しました。中にはすでに実践しているものもあったかもしれませんが、中には知らなかったというものもあるかと思います。
明日からでもすぐに実践できる内容ですので、ぜひあなたのバドミントンライフに取り入れてみてください。

少し長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。