重いスマッシュ…ってなに?
どうも!管理人のポン太先生です。
今回は、重いスマッシュとはなんぞや、ということを話していきたいと思います!
バドミントン仲間との会話で、たまに「重いスマッシュ」という言葉を耳にしますよね。
ポン太先生はとっても不安です。
重いスマッシュという言葉が一人歩きしてしまい、たくさんの人が勘違いをしてしまっています。
間違った知識のまま練習をしても、残念ながらスマッシュは速くなりません。
なので、ここで正しい知識を知っておきましょう。
なにがどう間違っているのか
重いスマッシュという言葉を、次のような意味で使う人がいます。
- 体重が乗っているので減速しにくい
- ラケットがシャトルの重みで押されるので、返球しにくい
これらは、いずれも間違った知識です!
このような知識を持っていても、残念ながらなんの役にもたちません。。
「1.体重が乗っているので減速しにくい」のウソ
はたして、減速しにくいスマッシュは存在するでしょうか。
その問いに答える前に、
シャトルが減速するメカニズムについてお話ししましょう。
シャトルって、最初は速いスピードで飛んでいくのに、どんどん速度が落ちてしまいますよね。
これは、シャトルが持っている貯金が減っているからだと思ってください。
貯金が減ってしまうのは、空気抵抗があるからです。
この貯金は、
・シャトルの重さ
・シャトルの初速
で決まります。
そして、空気抵抗はざっくりというと、
・シャトルの速度
・シャトルの面積
・空気の密度
で決まります。
このように、最初に蓄えたシャトルの貯金に対して、空気抵抗がかかる。
これが、シャトルの減速のメカニズムです。
では、減速しにくいショットを打つために、あなたはなにができるでしょうか。
上に並べた要素のなかで、あなたが変えることができるのは、
シャトルの初速
だけですよね。
「減速しにくいスマッシュ」
と言った場合、
「(他の人と同じ初速なのに)減速しにくい」
という意味で使われます。
人間には初速しか変えられないのに、どうやって同じ初速のスマッシュを減速させにくくできるのでしょうか。
つまり、原則しにくいスマッシュなんて打てないということです。
※カットの話を除く
「2.ラケットがシャトルの重みで押されるので、返球しにくい」のウソ
これも、シャトルが重くなるというイメージで使われる表現ですが、
実際にシャトルが重くなるわけはありません。
想像してみてください、
シャトルの重さは5グラム前後。
ラケットと触れるだけで、そのシャトルの重さがいきなり10グラムになるでしょうか?
なりませんよね。
スマッシュを打つときに、シャトルの重量を変える方法を見つけたら、ノーベル賞取れると思いますよ。
なので、この2つの考え方は誤りです。
- 体重が乗っているので減速しにくい
- ラケットがシャトルの重みで押されるので、返球しにくい
じゃあ、重いスマッシュってなに?
では、「重いスマッシュ」の本当の意味はなんでしょうか。
それは、次に上げるようなスイートスポットを外しやすいスマッシュです。
- 想像よりも速く飛んでくる
- 想像よりも角度が鋭い
- 想像よりも遠いコース、もしくは返しづらいボディに飛んでくる
このようなスマッシュは、スイートスポットを外しやすく
「重いなぁ」
と感じます。
これからは
「重いスマッシュ」という言葉を使っている人がいたら気をつけましょう。
あなたが今後どんな練習をすべきなのかを間違えないためにも。
はい!今回はここまで。
ではまた!